【第25章】幸福のおたけび

欽ちゃんとの出会いを皮切りに、さらなる芸能人脈が拡大した。いろんなタレントさんと別番組を立ち上げたり、企画を行ったりと生意気にも多方面なプロデユーサーとして務めさせていただく機会が増えた。
そんな日々を繰り返す中
とうとう・・・・。
とうとう、一つの物語に幕を閉じる瞬間が来る。
この物語の7年目にして、借金の最後の返済日が、訪れたのである。
最後の支払いは某金融機関であった。そして、最終は、返済金額が日頃と異なるので電話にて金額の確認をした。
僕は、渋谷の銀行前から電話をかけた。
今井「あ!もしもし!今井でございます。今回、最後の返済のため、お支払い金額の確認をさせていただきたく、お電話いたしました!」
担当「あ!今井さん!・・・。ほんとに良く頑張りましたね!お疲れ様でした!」
この担当といろいろあったのだが、最後の方は応援してくれていたのだ。
今井「○○さん!いや、ほんと、自分を褒めてやりたい(笑)○○さんと顔も合わせた事ありませんが、今から打ち上げしたいくらいです。東京に来ませんか?」
担当「旅費でるのなら、行きますよ(笑)」
担当は続けた
担当「いや、こんなご時勢ですから、我々も、こうして対応してる中で、消えてしまったり、自己破産したり、中には自ら命を絶ってしまうような方も多々いらっしゃるんですよ。今井さんは、最後の最後まで逃げずに良くがんばりました!本当に素晴らしい事です。私にはできませんよ。」
今井「ありがとうございます!」
本当に、うれしい言葉だった。僕は、電話を切ったあと・・。
銀行で入金をし、「終わったぁぁぁぁ!」と両手をあげて、人混みの中で、叫び続けた!
終わったぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁ!
もちろん、周りからはクレージーに見えるだろう。だけど、いいのだ。この思いを止めろというのは、もはや不可能なのだ! 周りの人間は、案の定、僕を見て笑っていた。
しかし、それでいいのだ。この思いを分けてあげたいのだが、それができない事すらもどかしい。
いつもは、涙腺のゆるい僕が、なぜかここで涙は一滴も出なかった。喜びの方が、完全に打ち勝っていたからだ。
子供の頃から、夢ばかりを追い求めた少年は、いつしか、エンターテイメントの世界に心を奪われ、音楽という芸に、身を投じた。単に目立ちたいという想いは、やがて伝えたいに変わり、その伝える物を探す旅のため、こうして漂っていたのだ。その結果、僕は、エンターテイメントの本当の素晴らしさを知った。
人間の夢は、想像以上に可能性があるということを。
だから、僕は、エンターテイメントを通じて、あなたの夢が現実になることを伝えなくてはならない。
ここまで、応援してくれた家族に仲間、数々の関係者の方。本当にありがとうございました!!
エピソード2予告に続く・・・。

最後まで読んでいただきまして誠にありがとうございました!引き続きがんばってまいりますので、応援のほどよろしくお願いいたします!